川岸に一人の少女がいる その少女はただ泣いていた 川の水はもう干上がって殆ど残っていない 幅もひどく狭い 私は対岸にいる 沢山の人々がその少女に気付き 少女の求めるものを誰もが悟った そして 少女のたった一つの温もりは 奪われてしまったと 温もりは対岸にいる 私も対岸にいる 水もない幅の狭い川 一本の線で区切ることの出来る世界 少女は一人の被害者に過ぎない