暗闇を走り続けるバスの中で
少しずつ灯りの減っていくのを見つめながら
何度も時計を確認した
数え切れないほど通った道なのに
なんとなく違うものに感じられたのは
隣に誰もいないせい
臨時便の中で携帯で話し続ける少女や
寝息を立てて眠る会社員
声をかけずにシートを倒す青年
もうすぐ一日が終わる
そしてゆっくりと休む暇もなく朝が来て
一日の終わりにまたバスの中で時計を確認する
勢いよくバスを追い越していったスポーツカーが
ヘッドライトに照らされて一瞬だけ光った
もうすぐ一日が終わる