無性に切なく悲しくさせるのは 赤とも橙ともつかない空の色 電柱に停まったカラスの群れが 人を小ばかにするように泣き喚いて 巣に帰っていく 帰る家のある幸せ 夕焼けに伸びた影を踏みながら 決まりきった家路を歩く そのうちに濃紺の闇が全てを飲み込んでいく