あの日 空になった私の身体は 与えられた痛みだけに溺れていた 流れ出る血液に 微かに命の欠片を見て 絶望した 神は私から痛みさえも奪い取った 流れ出す涙に 微かに後悔を感じた 意識を手放した時 失くしたのは意識だけではなかった 再び意識を取り戻したときの 無意識に溢していた叫びと涙 そして 決して声に出してはいけない 『返して』という言葉 ああどうか 許されるなら安らぎを