もうすぐ朝がくるよ

そう呟いて
眠りに落ちた

抱きしめた温もりは
もう消えてしまった

心に残るのが幸せな思い出なら
今の私は少しだけ違っていたかもしれない

枕を濡らす涙が哀しさを紛らわすなら
躊躇わず涙の海を作るのに
涙は虚しさを増すだけで
哀しみを流してはくれない


もうすぐ朝がくるよ

そう呟いた声が掠れていたのは
朝なんてこなきゃ良いと願っていたから

抱きしめた温もりは
もう消えてしまった

本当は
あの温もりすら偽りだったのかもしれない

きっと
朝なんてこなきゃ良いと願っていたから
私の朝はいつまで経っても訪れない

独りきり
あの夜から歩き出せずにいる
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